富士宮やきそばの生みの親。創業者の努力と好奇心から生まれた地元グルメ

マルモ食品工業の創業者は、富士宮やきそばの誕生に深く関わった人物です。創業者が戦地で食べたビーフンを、戦後に配給された小麦粉を使い再現しようと試行錯誤して生まれたのが、あの独特のやきそば麺です。その後、地元の食文化の影響を受け、肉かすやイワシの削り節の使用、ソースで炒めるなどが組み合わさり、地域に根付いて行きました。そして1999年に富士宮市の商店街を盛り上げるための「富士宮やきそば」という名前が付き、全国へと広がりました。

No.1極太麺が香り豊かなソースと絡み合い美味しさ倍増

実は富士宮やきそばの麺は、市内にある４つの製麺業者でしか作ることができません。メーカーにより麺の太さや使用する油の量が違うため、味わいも様々。中でもマルモ食品工業はシェア率が高く、馴染深いと感じている人が多くいます。その特徴は4社の中で最も麺が太く、独特のモチモチした食感が強いことです。専用のソースは何種類もの香辛料をブレンドし、香りが豊か。肉かすと削り粉の他、好みで肉や魚介、野菜と一緒に調理すれば美味しさが何倍にも膨らみます。